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日本の近代戯曲研修セミナー in 東海 2015
 『家族』

2015年度事業2016年実施

文化庁委託事業「平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

日程:2016年2月18日(木)〜20日(土)

会場:名古屋市北文化小劇場

【日本の近代戯曲研修セミナー】とは

日本演出者協会が、新進芸術家育成事業のひとつとして文化庁より委託を受け、主に東京・名古屋・大阪において2009年から開催。日常ではあまり触れることのない近代戯曲の名作を、様々な形での研修やリーディング形式での上演を行い、演出に関わる者の勉強の機会として、また、広く紹介する場として実施。名古屋では7回目の開催となる今回は、《家族》というテーマで三作品を選出、リーディング公演と特別企画を開催します。

★タイムテーブル★

2016年

2月18日(木)19時:特別企画『小説家が書く戯曲を読む』

2月19日(金)19時:リーディング公演『火宅』(A)&『女人渇仰』(B)

2月20日(土)11時:リーディング公演『女人渇仰』(B)&『冬の花火』(C)

15時:リーディング公演『冬の花火』(C)&『火宅』(A)

*受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前です。

*リーディング公演を2公演ご覧頂けるお得なチケット前売発売、予約受付致します。

*リーディング公演のチケットご持参で、《特別企画》入場無料。

*リーディング公演終演後には各回とも、日本劇作家協会東海支部よりゲストをお招きし、演出者とのアフター・トークを開催します。

 

【アフター・トーク ゲスト from 日本劇作家協会東海支部】

2月19日(金)19:00 長谷川公次郎(虚構オメガ)、久川德明(劇団翔航群)

2月20日(土)11:00 後藤章大(廃墟文藝部)、みなみ津姉(つねプロデュース)

       15:00 長谷川彩(劇団さよなら)、舟橋”委員長”慶子(シアターUNA!)

★2月18日(木)19:00《特別企画》★

『小説家が書く戯曲を読む』

オープニング企画は、豪華特別ゲストをお招きしてスペシャル・トークを開催します!

【特別ゲスト】諏訪哲史(すわ てつし)作家

1969年名古屋市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒業。2007年小説『アサッテの人』(講談社)で群像新人文学賞・芥川賞を受賞。他の長編に『りすん』『ロンバルディア遠景』(講談社)、短編集に『領土』(新潮社)がある。またエッセー集『スワ氏文集(すわし・もんじゅう)』(講談社)、文学評論集『偏愛蔵書室』(国書刊行会)、編著に『種村季弘傑作撰Ⅰ・Ⅱ』(国書刊行会)がある。

【特別ゲスト】天野鎮雄(あまの しずお)俳優・劇座代表

NHK名古屋放送劇団を振り出しに、文学座研究生、大島渚氏主宰の「創造社」、「山本安英の会」などを経て、現在、劇団劇座の代表を務める。東海テレビの「アマチンの土曜リポート」をはじめ、「天ちんの土曜サロン」は平成6年9月まで15年にわたり長く親しまれてきた。また、東海ラジオでは深夜の「ミッドナイト東海」や「さん!さん!モーニング」、「アマチンのラジオにおまかせ」、「サタデーパーク アマチン通り」などがあり、“アマチン”の愛称で大活躍、多大な功績を残して親しまれて来た。

【司会】はせひろいち 劇作家・演出家・劇団ジャブジャブサーキット主宰

1960年生まれ。岐阜大学卒業後、新聞社勤務を経て演劇畑に。書き下ろし戯曲は110本を越す。松原・若尾演劇賞、岐阜市芸術文化奨励賞、名古屋市芸術奨励賞など受賞多数。過去3回、岸田戯曲賞最終選考に残るも受賞は逃す。現在、長久手市と岐阜市にて戯曲セミナー塾長。岐阜大、静岡文芸大、名古屋音大にて非常勤講師。日本演出者協会理事。

★料金(全自由席)

◎前売・当日共 800円

 

※リーディング公演チケットをお持ちの方は入場無料となります!

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★2月19日(金)・20日(土)《リーディング公演》★

『家族』をテーマに、小説家が書いた戯曲三作品を、

演出者協会東海ブロック所属演出家によりリーディング公演。

出演は、地域で活躍する実力派俳優が、世代やカンパニーを越えて集結。

三島由紀夫:作『火宅』 演出:森秋音 (作品A)

出演:室奈美江(NEO企画)、山形龍平、

樋口大輔、川崎にな、斉藤じゅんこ(Dramma e Musica) 

「そうだよ、何も起らない家なんだよ」。初夏、日曜の午後一時頃。手入れのされていない畑、無趣味さ広がる庭。舞台は、無気力さ倦怠感漂う大里家。この家に住む千代子は、翻訳業をしながらも収入が少なく生活力の乏しい夫、大里貞次郎に対し呆れ失望する日々。この日も居間で夫と話すがすべて倦怠の中に埋没していくかのよう。そんな中おめかしをした娘、千賀子が居間へ慌ただしく下りてくる。この日娘は下宿人守屋と出掛けるのだ。いつも以上に楽しそうに両親の元を去る姿から、感受性の鋭い千代子はただならぬ恐怖心を抱く。しかし夫は相変わらず楽天的で千代子の話に全く取り合わない。その姿に絶望した千代子はある晩見た出来事を話し始め、やがて自身と守屋の関係を告白する…。(「火宅」とは仏教用語で『この世の、汚濁と苦悩に悩まされて安住できないことを、燃えさかる家にたとえた語』)

●演出:森秋音(もり・あかね) 俳優、演出。ヨテラシイチ主宰。専門学校にて俳優として演劇を学び、卒業後劇団活動等を経て、ユニット「ヨテラシイチ」結成。男女の会話劇を主に、コンテンポラリー要素も入れつつ、繊細な作品をつくる。文学、古典作品も扱う。ダンス、生演奏と詩のコラボなど幅広く活動。代表作 宮沢賢治『シグナルとシグナレス』『よだかの星』、中原中也『汚れちまった悲しみに』、ジョン・パトリック・シャンリィ『ダニーと紺碧の海』。)

岸田國士:作『女人渇仰』 演出:齋藤敏明 (作品B)

出演:伊沢 勉(有限会社ともだち)、村松優子、秋葉由麻

箏演奏:浦沢さつき

ある晩、老人が、街で春をひさぐ少女と出会う。誘われてホテルに入った老人はしかし、少女には触れようとせず、自分のこれまでの人生を静かに語りはじめる。今は亡き母親や妻、現在一緒に暮らす娘への充たされぬ思いを。そして、傍らで無心に眠る少女を眺めながら老人は言う。「おふくろからも、女房からも、娘からさえも得られない、何かしらやさしいもの、すべてが許されるようなものが、不思議におまえのなかにはある。おれにはおまえが、神々しいほど美しく見えるのだ」と。

●演出:齋藤敏明(さいとう・としあき) 1960年、福井県生まれ。名古屋大学工学部建築学科中退。大学入学後、学内劇団にて演劇を始める。その後、自ら劇団を結成、主に劇作、演出を手がける。90年、イベント、演劇などの制作会社を設立。94年解消後、フリーの演出家として、名古屋を中心に活躍。自らのプロデュース公演、他劇団の公演、市民参加劇、ミュージカル、オペラ、イベントなど、幅広い分野にわたり、構成演出を数多く手掛ける。分野の異なるアーティスト達によるステージや雅楽師・東儀秀樹のコンサートツアーなどの構成演出も担う。日本演出者協会東海ブロック連絡係。

太宰治:作『冬の花火』 演出:かしやましげみつ (作品C)

出演:真臼ねづみ(うめめ)、児玉直子、

芝原啓成(妄烈キネマレコード)、岩男孝哲、吉村桜子

1946年に発表された太宰の戯曲。東京から津軽の生家へ疎開してきた主人公・数枝。夫である島田は未だ戦地から帰らないが、数枝にはすでに別の男がいるらしい。そんな数枝に父・伝兵衛は、娘の睦子を置いて出ていけと憤る。村の男・清蔵は、自分と一緒になるべきだと数枝に執拗に迫る。数枝は津軽にとどまり百姓をして桃源郷を作ることを夢想するが、敬愛していた継母・あさが清蔵と関係のあったことを知る。そこに急を告げる電報が届く。

●演出:かしやましげみつ 1988年2月生まれ。愛知県刈谷市出身、名古屋市在住。2009年に「孤独部」を旗揚げ。すべての作品の作・演出をつとめる。ライブハウスを中心に活動し、2012年より劇場での公演も行っている。2014年7月「AAFリージョナル・シアター2014~大阪と愛知 vol.1~ 文豪コネクション」演出家に選抜。今どきの若者の、ゆるやかなからだとことばを用いて、現代人の実感をやわらかに(時々鋭く)描きだす。

★リーディング公演 料金★

★料金(日時指定・全自由席)

◎一般:前売1,800円、当日2,000円

◎学生:前売・当日共1,000円

 

※学生の方は受付にて学生証の提示をお願い致します。

 

※リーディング公演チケットをお持ちの方は、2月18日(木)に開催する《特別企画/小説家が書く戯曲を読む》を無料でご覧頂けます。

★お得な2公演券発売します!

 

※リーディング公演チケットを、前売にて二枚同時購入される場合は、以下の特別価格にて販売致します。但し、同一公演チケットを二枚購入する場合や、同時購入でない場合は、特別価格の対象とはなりませんので、あらかじめご了承下さい。

 

★2公演セット価格

◎一般2,500円(1,250円×2公演)

◎学生1,500円(750円×2公演)

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【会場】名古屋市北文化小劇場

名古屋市北区志賀町4-60-31

TEL:052-910-3366

☞ 劇場HP

☞ 詳しい地図

 

◎交通アクセス

★市営地下鉄名城線黒川駅下車 徒歩12分

★「黒川(北)」もしくは「黒川」より、市バス(幹栄1号系統、黒川11号系統、黒川12号系統)「北図書館」下車、東へ徒歩3分

■チケット取り扱い

※チケットについてのお問合せは、名古屋市北文化小劇場まで!(2/19)

◎名古屋市北文化小劇場 ☞ TEL052-910-3366

◎名古屋市文化振興事業団チケットガイド

☞ TEL:052-249-9387(平日 9:00〜17:00/チケット郵送可)

☞ そのほか文化小劇場(瑞穂文化小劇場を除く)など、名古屋市文化振興事業団が管理運営する文化施設窓口でも、お求めいただけます(土日祝日も営業)。

◎「日本の近代戯曲研修セミナー in 東海 2015」実行委員会

☞ TEL予約:090-4195-0269(さいとう)

☞ Web予約:

 ★1公演券 予約フォーム

 ★2公演セット券 予約フォーム

 

※12月18日(金)発売開始

※日時指定・全自由席

 

 

■お問い合わせ

◎日本演出者協会 東海ブロック 

Tel:090-4195-0269(さいとう)

E-mail:ensyutusya.tokai.2015@gmail.com

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《家族-戯曲の第一のテーマ》

 

「戯曲のテーマは9種類36のテーマしかない」と断定したのは、イタリアの劇作家ゴッツィです。9種類とは肉親間の情欲、姦通、犠牲、悲運、追求、戦い、宗教的情緒、愚かな行動、災難です。その肉親間の情欲とは、肉親間の復讐、肉親の憎悪、争い、知らずして犯す肉親殺し、知らずして犯す愛欲の罪などで、つまり家族をテーマにした戯曲は昔から一番の人気だったようです。日本の近代劇作家たちは好んで社会問題や女性の自立をテーマに描きました。その中であたりまえの家族を淡々と描いた岸田国士は特筆されます。今回は岸田を含め、違った視点から家族を見つめた三人の劇作家にスポットを当てます。

■STAFF

舞台監督:岡田一彦

照明:花植厚美

音響:後藤佳子

 

 

■実行委員会

岡田一彦

小熊ヒデジ

かしやましげみつ

金子康雄

神谷尚吾

川村ミチル

菊本健郎

木村繁

久保田明

齋藤敏明

はせひろいち

ほりみか

前川達次郎

丸知亜矢

みなみ津姉

森秋音

油田晃

 

 

■協力

日本劇作家協会東海支部

名古屋市北図書館

シバイエンジン

取材記事】

上:中日新聞(2/5夕刊)

下:朝日新聞(2/5夕刊)

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◎主催:文化庁、一般社団法人 日本演出者協会

◎共催:公益財団法人名古屋市文化振興事業団、名古屋市北文化小劇場

◎制作:日本演出者協会「日本の近代戯曲研修セミナー in 東海」 実行委員会

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